Profile directoryの仕様変更でフェアネス・オープンネスは大幅改善へ

Gargronよ、これまでさんざん悪口を言って本当に悪かった。新しいProfile directoryは、マストドンのレコメンデーション・フェアネスに関するすべての不名誉を一掃する可能性がある。

2019年8月30日頃にマージされたプルリクエストで、Profile directoryの仕様が大幅に変更された。リリースとしてはマストドン3.0に含まれる見込みである。

とにかくびっくりしたのが、Profile directoryにリモートの (他のインスタンスの) ユーザーも掲載されるようになったことである。どうやって他のインスタンスの情報を得ているかというと、これにはちょっとした肩透かしがあって、そのインスタンスですでに観測されているユーザー、典型的には、そのインスタンスのいずれかのユーザーにリモートフォローされているユーザーが、Profile directoryに掲載されるようになる。これは連合タイムラインとだいたい同じ仕組みだ。

ユーザーが配列される順序は、これまでは最近ツイートした順であったのが、これに加えて、新しいユーザーの順が選択できるようになった。なお、リモートのユーザーにとって、新しいユーザーの順とは、アカウントが作成された日時ではなく、そのインスタンスから観測され始めた日時が基準になる。

インターネット (正確にはコンシューマー・ジェネレイティッド・メディア) をテレビのようにしないためにフェアネスがあり、インターネットを電話のようにしないためにオープンネスがある。テレビも電話もそれなりに役に立つこともあるが、インターネットのパワーをそれだけに限定するのはもったいない。

マストドンの標準のユーザーレコメンデーションがリモートのユーザーも含むようになったことで、このレコメンデーションのオープンネスは格段に向上した。いまのところ、デフォルトではローカルな (インスタンス内部の) ユーザーのみが表示されるらしく、それは残念ではあるが、ラジオボタンをワンクリックするだけで、外の世界に目を向けることが可能になる。

では、フェアネスはどうだろうか? 最近ツイートした順の配列は、オールディーズエフェクトとポジティブフィードバックが発生しないものの、わずかにパワーユーザーエフェクトの懸念があり、フェアネスはまあまあである。これに対して、新しいユーザーの順の配列は、まだよく知られていない者を積極的に推挙する仕組みであるため、きわめてフェアである。これも、デフォルトが最近ツイートした順であって新しいユーザーの順ではないところが残念ではあるが、オープンネスだけでなくフェアネスも大幅改善と言ってよいだろう。

ところで、ちょっと細かいことを気にしておくと、Profile directoryに掲載されるリモートのユーザーとは、そのインスタンスですでに観測されているユーザー、典型的には、そのインスタンスのいずれかのユーザーにリモートフォローされているユーザーである。ということは、Profile directoryに掲載されるリモートなユーザーは、すでに他の誰かにフォローされているという制約を含むことになり、これはユーザーディスカバリーがアンフェアになる要因になり得る。これは、連合タイムラインがローカルタイムラインよりもアンフェアであるのと原理は同じである。

とはいえ、 Profile directoryに掲載されるリモートなユーザーは、すでにローカルなユーザーにリモートフォローされているユーザーだけとは限らない。インスタンスがリレーに参加するか、Federation Botを飼うなどすれば、この種のアンフェアネスを軽減することができる。

あと、Profile directoryに掲載されるにはフォロワーを10人集めることが必要であるという評判の悪い仕様が、こっそり廃止されていた。君子豹変す。

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投稿者: Hakaba Hitoyo

墓場一夜

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