Profile directoryのフェアネスはいまひとつ: Gargronはスパムとの戦いに向いてない

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追記 Good news! フォロワーが多い順の配列は削除された

マストドンにProfile directoryが導入された。これは、あるインスタンスに所属しているユーザーの一覧である。オプトインしたユーザーのみが表示される。この新しいユーザーディスカバリーメソッドに対して、さっそくフェアネスを評価しよう。

Profile directoryの並び順は、最近トゥートした順と、フォロワーが多い順を選択できる。デフォルトは前者である。

最近トゥートした順のフェアネスは、まあ悪くない。このフェアネスはローカルタイムラインとほぼ同等で、オールディーズエフェクトとポジティブフィードバックは発生しないが、パワーユーザーエフェクトがある。

フォロワーが多い順のフェアネスは最悪で、オールディーズエフェクトとポジティブフィードバックが効いてしまう。

さらに悪い知らせがある。このリストに載るためには、フォロワー数が10を超えていることが必要である。しかしながら、新規のユーザーが10人のフォロワーを獲得するには時間がかかる。その前にマストドンを離れていってしまうユーザーも少なくないだろう。

これには悪い前例がある。k52のマストドンインスタンス一覧は、ユーザー数が20人以上のインスタンスしか掲載しないという制限を課した。その結果、ちょうど20個のダミーユーザーを作成したインスタンスも現れている。

なお、dtp-mstdn.jpでは、この制限を緩和し、1名以上のフォロワーがいればProfile directoryに掲載されるようマストドンをカスタマイズしている。

Gargronは、Profile directoryへの掲載をフォロワー数10人以上に限定した理由として、スパム防止を挙げている。しかし、スパマーであれば、10個のダミーユーザーを用意するくらい朝飯前だろう。私はこのことをGargronに@して問い合わせたが、「スパムに対して何も防御しないことはできない」と言って、私の提案を却下した。

これはGargronの悪い癖だ。マストドンはメールアドレスの収集をやめろという話は古くからあるが、Gargronはスパム防止を理由にこれを拒み続けた。果たして、メールアカウントの作成を自動化したスパムが現れ、多くのインスタンスで猛威を振るった。これに対抗するため、マストドン本体では、メールアドレスのドメインブロックの挙動が改良された。また、一部のインスタンスでは、独自機能としてreCAPTCHAを導入している。

スパムを防止するならば、スパマーがすぐに対抗できてしまうような形だけの対策は無意味だ。それどころか、正規のユーザーの正当な利用を、おおいに妨害している。メールアドレスの到達性確認はユーザーにとって煩雑であるし、メールアドレスの収集はプライバシーの問題もある。なかなか10人のフォロワーを集められない新規ユーザーが、Profile directoryに掲載される機会を得られないことも問題だ。

スパムに対抗するために、本質的に意味のある対策はCAPTCHAのみである。MisskeyはreCAPTCHAを導入している。Pleromaは、あまりに弱小勢力であるがゆえに、スパマーに相手にされていないにもかかわらず、2018年12月18日にCAPTCHAを導入した

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投稿者: Hakaba Hitoyo

墓場一夜

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