joinmastodon.orgは古参インスタンスを優遇していた

joinmastodon.org は古参インスタンスを優遇していた。さいわいにも今はそうではない。

joinmastodon.org はマストドンの新規ユーザーに向けたランディングページである。2017年5月20日に開設され、9月17日に日本語が追加された。

joinmastodon.org の「インスタンスを選ぶ」セクションにはインスタンスの一覧表がある。この一覧は、かつては instances.social に登録された日時が古い順に並んでいたのだが、11月6日以降はランダムになっている。

私は joinmastodon.org のレポジトリにプルリクエストを送った。Randomize the list of instances #45 がそれである。私の最初の発言は「インスタンスのリストが何らかの意味不明な並び順 (データベースでの物理的な配置?) になっている。ランダムにしよう。」であった。これが9月18日。

このプルリクエストはそのまま放置されたので、10月9日に次のコメントを送った。「インスタンスの一覧表の並び順が固定なのはフェアでないしユーザーフレンドリーでもない。なぜ私たちは常に mastodon.xyz, awoo.space, social.tchncs.de のような固定されたインスタンスを見続けないといけないのか? 」

これに対する反論がTechnowix氏よりあった。「現状と同じように、インスタンスのセキュリティ・安定性・寿命を考慮に入れたい。そのためには instances.social のバックエンドを改良する必要がある。現状はフェアでないかもしれないが、ユーザーから見れば、1ヶ月で閉鎖するかもしれないインスタンスに放り込まれるのは厳しい。」

また、instances.social の作者であるTheKinrar氏からもコメントがあり、instances.social のインスタンス選択ウィザードでも、安定性・セキュリティなどによるフィルタリングを行いたいようだ。

私は10月20日に再反論を試みた。現状でリストに固定されているインスタンスのうち5位と9位は接続が切れており、8位と10位はユーザー登録を受け付けていない。これはすなわち、固定順のリストが必ずしも質が高いわけではないことを意味する。だとしたら、並び順をランダムにする変更をクオリティフィルターの導入後まで待つことは無意味に思われる。

説明が前後するが、joinmastodon.org のインスタンスの一覧表は instances.social のAPIから情報を得ている。

結局のところ、11月5日の変更で、instances.social のAPIに「接続が切れているインスタンスを除く」と「ユーザー登録を受け付けていないインスタンスを除く」パラメーターが追加された。翌11月6日の変更では、このAPIを利用して、接続が切れているインスタンスとユーザー登録を受け付けていないインスタンスを除いたうえで、ランダムな順番でインスタンスの一覧を表示するようになった。

現在はそうではないが、joinmastodon.org の「インスタンスを選ぶ」セクションの一覧表は、instances.social での登録が古い順であった。それがフェアでないと指摘を受けてからも、開発者らはフェアであることよりも、実績のある古参インスタンスを優遇することを (一時的にではあるが) 選んだ。

日本語圏ではマストドンのインスタンスの一覧が乱立しているが、海外にはこのような文化がないらしく、長らく instances.social に集約されていた。2017年11月になってようやく、joinmastodon.org のインスタンス一覧が日本語圏の水準に追いついたと言える。いずれにせよ、2017年11月以降の状況においては、かつて日本語圏で乱立したインスタンスの一覧を維持する必要はなく、joinmastodon.org と instances.social の改良に協力すれば事足りるであろう。

続報

https://github.com/tootsuite/joinmastodon/compare/3adf4db08f…8c8f94659c

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投稿者: Hakaba Hitoyo

墓場一夜