ゲストアカウントで匿名トゥートできるマストドンインスタンスを作った

md.distsn.org というマストドンインスタンスを運営している。ソースコードからビルドしているので、新機能を作って導入することができる。これまで、ユーザー数偽装メールアドレス不要でユーザー登録をやってきた。今度はゲストアカウントをやっていこう。

ゲストアカウントを運用するには以下が必要である。

  • メールアドレスを変更できない。
  • パスワードを変更できない。
  • アカウントを削除できない。
  • 2段階認証を有効にできない。
  • IPアドレスを取得できない。

まず app/model/account.rb に guest? メソッドを生やす。あとは各所の haml で機能を殺せばよい。メールアドレスとパスワードの変更を殺すアカウントの削除を殺す2段階認証を殺すIPアドレスの表示を殺す。完成。

本当はクライアントサイドではなくサーバーサイドで機能を止める必要がある。まあ手を抜くところは抜いてやっていこう。

guest? メソッドの定義は username == guest || username.include?(__) なので、ユーザー名が guest か、またはアンダーバー2個を含むならば、ゲストアカウントとして動作する。そのため、クソリプ専用ゲストアカウントのようなゲストアカウントを無限に生やすことができる。

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メールアドレス不要のマストドンインスタンスを作った

マストドンはメールアドレスを収集するのをやめろという話もありつつ、それを目指したイシューはクローズされてしまい、とりあえずメールアドレス不要でユーザー登録できるインスタンスを作ることにした。

マストドンのログインの機構は Device という異常な名前のライブラリに丸投げされているらしく、Device の内部は絶対にいじりたくないという気持ちがある。なので、データベースをSQLでダイレクトに叩くという野蛮な手法でやっていく。

具体的には

UPDATE users SET confirmed_at = CURRENT_TIMESTAMP WHERE confirmed_at IS NULL;

というSQLを1分間隔くらいで叩き続ける。すると、マストドンはメールアドレスの到達性確認が済んでいるものと誤解して、架空のメールアドレスでもログインできるようになる。これをシェルスクリプトにしたものがあるので、postgres ユーザーの crontab に1分間隔で登録する。-d mastodon_production という部分は環境依存なので、マストドンのために使っているデータベースの名前に書き換える必要がある。

架空の (到達性のない) メールアドレスでも登録できるものの、メールアドレスのバリデーションを通過する必要があるので、メールアドレスのように見える文字列 (alice@example.com など) を使う必要がある。ちなみに、アットマークが入っていればメールアドレスのバリデーションを通るので、idolm@ster あたりの文字列でもアカウントを作ることができる。

世界最大のマストドンインスタンスを作った

世界最大のマストドンインスタンスは Pawoo でも JP でもmastodon.social でもない。分散SNSフォーラム直営インスタンス だ。ユーザー数は500,000。2位のPawoo (284,027)、3位のJP (148,758) を大きく引き離している。

これは何をしているかというと、ソースコードを改造して、API で報告するユーザー数を500,000に固定しているというわけだ。変更は1行だけ。すぐにできる。

どちらかというとインストールバトルが厳しい。公式ドキュメントさくらのVPSで自分のMastodonサーバを最速でつくる方法 を読めばなんとかなる。あと、インストールを始める前に Mailgun に登録 (メールサーバーを用意できるのであれば Mailgun でなくてもよい)  を済ませたほうがよい。

せっかく好きにいじれるインスタンスを手に入れたので、いろいろと変な機能を実装したい。とはいえ、技術書典3 の本を書くので、当分はお預けだ。